「美容師に必要なブランディング」についてお伝えしていきます。
これさえ知っていれば、勝手に売れていきます。
それくらいブランディングには強力に顧客を引き寄せるチカラがあります。
美容師のブランディングを簡単に伝えると、
「相手に自分の価値を認識してもらうもの」
だと私は考えます。
要は、
美容師側が「丁寧」、「カラー特化」、「リラックス」を売りにしていきたい時に、
お客様から、
というイメージを作り出せたらブランディングは成功したと言えます。
ブランディングが成功することで得られるメリットはすさまじく、
「値段以上の価値」をつけることができます。
例えば「ブランド」と聞けば多くの人は、
- 「ヴィトン」
- 「グッチ」
- 「エルメス」
など「高級ブランド」を想像するのではないでしょうか?
バッグ自体の原価(価値)だけを考えると、1つ数千円から数万円で作れてしまうものです。
でもこのバックに「ブランドロゴ」が刻印されているだけで、
原価の数十倍~数百倍の価値を生み出してしまう力が「ブランディング」にはあります。
美容師で考えるのであれば、
すぐに指名数や売上だったり、
SNSのフォロワー数とかに依存してしまう傾向があります。
ですが、大事なことって数字の前段階にあります。
美容師でも、
強固なブランディングを作り上げ成功している人は上位1%ほどです。
逆を言えば、
ブランド力がない美容師は今すぐ見つけるべき最優先事項とも言えます。
一度でもブランディングが成立してしまえば、
ブランドの中に売り手を持てるようになり勝手に商品(あなた自身)が売れる状態になります。
まさにこれは無双状態。
広告費もかけずに集客できる最高の方法だと言えます。
今回はそんな、
「美容師のブランディングの作り方」を説明して行きます。
ブランドって謎だらけ。
「ブランド」を改めて考えてみると、
定義があいまいでよくわかっていない人は多いです。
ただ良くはわからないけど、
どんな人にも「お気に入りのブランド」ってあります。
私で例えるなら、
・水は「いろはす」
・ハンバーガーなら「マクドナルド」
・靴は「Nike」
・スマホは「AQUOS」
とか。
絶対にこれ!というわけでないが、
比較的好む傾向があるブランドはたくさんあります。
ですが平たく見れば、
どれも”似た味” ”似た機能”なのに、
そのブランドだけひいき目に見てしまうのはなぜなんでしょうか?
「機能」より「世界観」を。
わかりやすく「靴」を例に挙げてみましょう。
有名なブランドで言えば、
アディダス、ナイキ、ニューバランスなど誰もが知っているブランドでしょう。
「靴」というカテゴリーで言えば機能は、ほぼ一緒です。
では消費者はどこで購入を決めるかというと、
これは私の主観ですが、
・アディダス=3ライン。サッカー(のようなイメージ)
・ナイキ=ゴツイ。バスケ(のようなイメージ)
・ニューバランス=Nマーク。ランニング(のようなイメージ)
※他の人でも同じようなイメージがあると思う。
という「個人で描いているブランドのイメージ」と、
- デザインの好み
- メーカーの印象
- 値段
- 数量限定などのプレミア商品
という「現実的な部分」で選んでいるのではないでしょうか?
これを美容師に当てはめてみると、
イメージは、その人の「ブランディング」
性能や機能は、その人の「技術や接客」
デザインは、その人の「見た目やセンス」
プレミアは、その人の「希少価値」
メーカーは、働く「サロン」
値段は、あなたの「料金設定」
という考えができます。
特に「〇〇のようなイメージ」を持たれることが大切で、
多くの人から、
・同じイメージを持たれること。
・ブレが少ないイメージを持たれること。
が重要です。
ここまでで、人気「ブランド」に共通することは、
これらをまとめ上げる「世界観」こそが、
美容師ブランディングには必要ということが分かります。
ブランディングを最大限高めるポイント
ブランド化する最大のメリットは、
「他と区別してもらう」というところです。
これ、なんで必要かって言うと、
長く愛されるために「あなただから」という理由が非常に重要だからです。
美容師は、
すでに、53万人/1億3000万人という技術職の立場にいます。
もう職業での差別化は済んでいます。
では次のステップで、
同じ職業からの差別化を図りましょう。
ブランディングの4つの本質
同じ職業から「あなただから」を勝ち取るためには、
4つのポイントを明確にする必要があります。
4つのポイント⇓
- あなたがどうなりたいのか?
- あなたはどうみられたいのか?
- あなたの使命とは?
- あなたは社会になにをもたらせるか?
これが決まれば、
あなたの発信や発言、見た目などに「一貫性」が生まれます。
それと同時に日々の生活や人生における本物の「生き様」を見せることで、
ブランドの世界観が生まれます。
あくまで上っ面ではない「本物の美容師におけるライフスタイル」
プライベートを出せというわけではなく、
見せ方を工夫すること。
メッキはいつかは剝がれてしまいます。
無理のない世界観の構築がカギになるでしょう。
中身が最も大事
商品に絶対的な自信がなければブランディングなんて成功しません。
コカ・コーラも美味しくなければ大ヒットしなかったでしょうし、
Nikeも履き心地が良くなければ売れてはいません。
美容師も、「中身」
技術・接客・コミュ力・人間力・観察力など
目に前のお客様に満足いただけるスキルがなければ話になりません。
結局、中身が大事ってことです。
そのうえで、
見た目や魅せ方を研究して発信していくことで、
ブランディング効果が何倍にも膨らみます。
ブランディング成功のカギは「情報収集」
ではここからが本題です。
いままでやってこなかった美容師でもこの記事さえ読めば、
オンリーワンの美容師ブランディングが作れる
超具体的なテクニックをお伝えしていきます。
この方法を知れば、
お客様が指名したくなる美容師のブランディング方法が分かります。
その具体的方法は、
まず、4つポイントを意識することから始めます。
1,ブランディングができている成功者を見つける
いきなり自分で「ブランドの世界観」を立ち上げようとしても、
絶対にいい案は浮かんできません。
そこでやることは、
「すでに売れている美容師の世界観を知る」
ということです。
- どんな世界観なのか?
- お客様をどうしてくれるのか?
- どんな風に魅せているのか?
- この人に担当されればどんな未来が待っているのか?
ここをSNSで見ていきます。
主にインスタが分かりやすいですね。
TwitterでもTikTokでもYouTubeでもブログでも、
様々な媒体で活躍している美容師がいます。
これら美容師をピックアップしていきましょう。
2,自分の世界観を徹底的に考え抜く
そこから「自分の考える世界観に近い」美容師を見つけます。
2~3人いると、いいとこ取りができます。
人数が多すぎると、
逆に発信内容にぶれが出てわからなくなります。
そこから発信している美容師との類似点と相違点を洗い出します。
類似点は「ブランディングの土台」として考え、
相違点は「差別化のポイント」として使いましょう。
3,自分と周りの意見を混ぜ合わせる
「自分が思っている世界観」と「周りが感じているあなたの世界観」
これって意外と違ったりします。
相手とのイメージの相違があってはいけません。
自分の世界観を出す際は、
周りからの意見や第三者からの客観的意見をもらうと、
焦点がグッと絞られます。
4,ビジュアルと定期を明確に
言葉だけではどうしても伝えきれないこともあります。
例えば、
「戦う美容師」というイメージだけなら、
「戦国武将」なのか
それとも「中世の騎士」では
全くイメージが変わります。※どんなイメージだよ(笑)
そこで「画像」や「動画」などで視覚効果に訴えかけ、
さらに世界観を統一していきます。
動画やイラストで世界観を統一していきたいならば、
ココナラやクラウドワークスなどを利用することをオススメします。
一発で素人さが消え、プロの世界観が出せます。
定期とは、
「いつまでのどうなのか?」
を具体的数字でお伝えするということです。
実際にブランディングを構築する
ここまでで、「情報収集」は終わりました。
次に取り掛かるのは、実際の「ブランディング構築」です
ここでも5つのポイントを意識して作ります。
1、ターゲットペルソナ
あなたがターゲットにしていきたい顧客層を明確にしていきます。
これはあなたが指名されている顧客分析をして決めてもいいですし、
新たな客層にチャレンジするためにペルソナ設定でもいいでしょう。
2、機能的価値の提示
お客様はあなたから具体的にどんなことをしてもらえるのか?
を一番わかりやすく知りたいのです。
だから、
あなたが技術的な部分の強みを存分に押し出してください。
ただしペルソナに対して「利益」、または「得」があるものだけに絞り発信していきましょう。
3、情緒的価値の提示
ここが重要なポイント。
美容師でも、
機能的価値まではInstagramなどSNSで発信できている人はとても多いのです。
※なぜならここまでは簡単だから
ただ相手は機械ではありません。
人間は感情に左右される生き物です。
ブランディングが成功している人には、
情緒的価値である「人間味」がそこに加わります。
言い換えるなら、
「ブランドから得られる空気感や気持ち」
と言っていいでしょう。
カッコいい感じなのか?かわいい感じなのか?
どんな人柄の美容師がどんなお客様とどんなコミュニケーションをとっているのか?
これを伝えることが重要です。
文字だけの小説で泣いてしまう人や、
フィクションとわかっていてもドラマで感情移入してしまうことってあると思います。
世界観を作り上げるために、
この「情緒的価値」をうまく活用すると成功する確率は高まります。
4、ブランドパーソナリティ
これは簡単に言えば、「キャラ作り」です。
漫画でもアニメでもキャラクターには、わかりやすい構図が描かれています。
・正義感が強く熱い主人公
・天真爛漫で明るいヒロイン
・クールで天才キャラのライバル
・セクシー路線の恋敵とか。
相手に伝わるキャラクターが分かりやすければわかりやすいほど良いです。
ポジティブなキャラ
知識が豊富なキャラ
おとぼけキャラ
など苦痛にならない程度のキャラクターの作りこみは必要です。
5、ブランドプロミス
最後は、「あなたが持つ責任」の話です。
例えば、
私が担当したら、
1年以内に必ず5人の方から「告白」されます。
もしされなかったら全額返金します。
これくらい強い印象の約束をできるブランドの世界観であれば、
「この人に私の一年を預けてみよう」と思う方は必ずいます。
ブランドプロミスとは、
「顧客への価値の約束」です。
これがシンプルであればあるほど顧客には刺さるでしょう。
例えば、
「ライザップ」の「結果にコミット」
「ロッテ」の「お口の恋人」
とか「キャッチコピー」で考えると良いでしょう。
具体的な運用方法
ここまで構築した「あなたのブランド」をこれから「運用」していきます。
「プライベート用」とは別に考え、「仕事用」として作り上げていきます。
その為に必要な運用方法として5つのポイントをお伝えしていきます。
①ブランドアイデンティティを持つ
ブランドアイデンティティとは、
「顧客にどうイメージしてほしいか」を明確にして、
そのイメージを抱いてもらうために言語や画像などにして伝えること
をいいます。
すでにこれはブランドを構築しているので簡単です。
②ブランドのロゴやブランドスローガン
ブランドアイデンティティを持つために、カンタンな方法は、
「ブレンドのロゴ」や「ブランドのスローガン」
を持つとわかりやすいです。
美容師で例えるなら、
「ブランドのロゴ」はそのままの意味。
ココナラとかで作ってみるのもいいでしょう。
あなたの「口ぐせ」や「毎回いう言葉」などを持つと良いでしょう。
ヒカキンさんの「ブンブン、ハローユーチューブ」とか
芸人さんの自己紹介などが分かりやすいです。
③ブランドの世界観
「世界観の統一」は非常に重要。
発言から見た目まで、細部にまでこだわることを忘れてはいけません。
参考にするならおすすめはやはり、
「ディズニーランド」
世界観、キャスト、乗り物からグッズまで、
高レベルで作り上げられた世界観はとても参考になります。
④「するべきこと」と「してはいけないこと」
運用をしていくときにもっとも注意することは、
「するべきこと」と「してはいけないこと」の線引きを必ずつけること。
必ずすること
・お客様に挨拶の時に握手をする。
・3回はお客様の名前を呼ぶ。
・SNS発信は自分が写るようにする
絶対にしてはいけないこと
・マスクをしてでも笑顔を必ず作る。
・どんなに忙しくても走らない。
・SNSでは関係ない(ラーメンの写真)とかは載せない
とか。
全てのお客様に例外なくすることと、絶対にお客様の前では見せないこと。
このガイドラインは必ずもうけましょう。
⑤ブランドの広がり
これは「結果の分析」です。
あなたのブランドを構築し、
それを発信したことで、周りから何らかの反応はあります。
どんな人が反応したか?
ターゲットに訴求できているか?
お客様がどんな反応をしているか?
など、分析をしていきましょう。
そこで出てきた課題をさらに検証して、精度を高めていきます。
「ブランディング」まとめ
ここまでは「ブランディングの理論的な構築」がメインです。
料理で例えるなら、
理論はレシピであって、
私達がやることは、
実際にそのレシピを作り、
相手に食べてもらい感想を聞く。
その感想を元に、さらに改良してく。
これがブランディングが成功する秘訣です。
論理的思考だけでは誰もあなたを選ばないです。
例えば、
すごく頭がいいのに「まったくモテない人」っています。
でも、
中卒だけど「モテる人」がいるのも事実。
頭で考えたことを実際に行動に移していく。これが重要。
そのうえで、自分たちの生きざまやカッコいいと思っている物を切り抜き、
ブランドとして作り上げる。
メッキではなく本物のあなたの価値観を相手に伝えることを意識して、
ブランディングを成功させましょう。
今回はここまで。とんけでした。