カットの練習をしているけど、おすすめのカットウイッグはどんなものがあるのだろう?
安いものと高いものの違いってなんだろう?
こんな悩みを解消していきます。
本記事のポイント
・カットウイッグの良し悪しがわかる
・使いやすい・カットしやすいウイッグがわかる
この記事を書いている私は、美容師歴は20年目です。
私もカットの練習をしていたころは、
100体以上いろいろなメーカーのカットウイッグにお世話になりました。
そんな私だからこそ本当に使いやすく・カットの上達が早い、カットウイッグを皆さんに紹介していきます。
良いカットウイッグと悪いカットウイッグの見分け方
カットウイッグを購入する際、チェックするポイントは
- 100%人毛
- レングス(毛の長さ)
- 毛量
- 髪のクセ
- ウイッグのアウトライン(つむじ回りも)
の5つです。
カットウイッグは安いもので¥1980~高いもので¥6000くらいするものがあります。
なぜ値段がココまで違うのかというと、上のポイントが違うからです。
高いカットウイッグ | 安いカットウイッグ | |
髪質 | 100%人毛 | 人工毛 |
レングス | 【長め】ロングスタイルの練習も出来る | 【短め】毛先がスカスカでミディアムからのカット練習になる |
毛量 | しっかりと量がある | 頭皮が見えるくらい薄い場合もある |
毛のクセ | 基本的にストレートな毛 | ストレートな毛と一部くせ毛が混じっている |
アウトライン | 顔・耳回り・襟足も生え癖を気にして植えてある | 頭皮に対し90°に植えてある場合があり、カットすると浮く |
こんなところです。
では、「細かく見ていくと何が違うのか?」
を説明してきます。
髪質
こちらは、100%人毛をおススメします。
化学繊維が混じっている毛だとアイロンやコテが使用できない場合があり、カットした感覚も違います。
将来は、人の毛を切るのですから、人毛100%を使うほうがいいでしょう。
レングス
安いウイッグだと長さの短い毛を使い、なおかつ量もそこまで植えることをしません。
長さがあるように書いているカットウイッグがあったとしても、一番長いところの長さであって、実際は毛先はスカスカな為、練習にならず毛先を切り落としてからの練習になります。
ボブやショートスタイルを切るならまだ、良しとしても、ロングのスタイルを切れるようになるためには、毛先の毛量があるカットウイッグを選びましょう。
毛量
こちらもレングスと似たようになりますが、
コストの関係上、たくさんは植えられず、
根元から薄い状態でボリュームが出ず、
セニングを入れなくても良いくらいの量しかない場合があります。
本物の人頭は、毛量が多い人の方が圧倒的に多いです。
毛が薄いカットウイッグばかりで練習していると、
いざ毛量がある方の対応が出来なくなりますので、気を付けましょう。
毛のクセ
最近は、ヘアドネーション(自分の髪の毛を医療用かつらなどに使ってもらうための寄付)をする方も多くいらっしゃいます。
その方達にもストレートな毛質だったり、クセがある毛質だったりさまざまです。
カットウイッグも同様で、どなたかの髪を買い取ってそれをウイッグに移植しています。
よって、すべてがストレートな髪質ではなく、安いウイッグほど髪質も悪くなります。クセがある毛質だとカットしても思うようにスタイルが作れません。
アウトライン(つむじ回りも)
アウトラインとは、顔回りの際・襟足をグルッと一蹴したラインです。
基本、人間の頭は髪の生えている方向があります。言い換えると「生え癖」というものです。
ですが、ウイッグに関して言えば、その生え癖を意識しているウイッグほど値段が高くなります。
例えで言うと、安いウイッグの場合生え癖をあまり意識せずに髪の毛を植毛していくので、前髪をカットしたらめっちゃ前髪が浮くとか、もみあげがめっちゃ浮くとかですかね。
又はつむじ回りの生え癖を意識しないで植毛していると、トップのボリュームを出すことが出来ずペタンコなカットスタイルしか作れなくなります。
ここまでのカットウイッグだと正直、カットの練習になりません・・・。
私も値段が安いからと言って購入したウイッグがそんな粗悪品だったことがあります。
あまりにも安いウイッグだとどこかしらに欠点があります。
そんなウイッグを購入してカットしても、実際のお客様への還元が出来ません。
注意しましょう!
次に、
私がアシスタント時代使用して、とてもよかったウイッグをご紹介します。
現役美容師がおすすめするカットウイッグ4選
カットウイッグで練習するためにはちゃんと切れるウイッグではないといけません。
安すぎるカットウイッグを使うと、そもそも練習になりません。
今回ご紹介する4つのカットウィッグは、どれも良品です。
何よりも質の良いものを使い、質の高いカット経験をつめるものが望ましいです。
美容学生や初心者におすすめのカットウイッグ
カットを始めたばかりのアシスタントや美容学生であれば
3000円~4000円台のウイッグがおすすめ。
スピロ
東京チャーム
中級者やコンテストカットの練習で使えるウイッグ
カットがそれなりにできてよりクオリティを上げるための練習をするなら、
使うべきおすすめのカットウイッグ。
N.B.A.A
PEEK-A-BOO
ご紹介した4つはとくに私が使いやすかったものです。
なかなかいいカットウィッグに出会えないのであれば一度はつかってみるのもありでしょう。
まとめ
美容師になるのであれば、花形であるヘアカットができるまでには、
100体以上のカットウィッグを切ることなんて当たり前のようにあります。
いかに節約して、いかに効率よく、いかに濃密な経験がつめるかで、
将来のカットレベルが決まってきます。
ぜひ今回のカットウィッグを参考に練習してみましょう。